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田中道太郎“(山の)油彩画展”

 今朝は何故か4時半に目が覚めた。新聞をとってきて目を通す。そうそう昨日はアメリカのスーパースターM.ジャクソンの突然の死がTVなどで報じられていたが、今日は新聞の一面に記事が載っていた。たしか彼がデビューしたころ“ジャクソンファイブ”が出ている番組はよく見ていたような気がする。45歳の息子がまだ小さいころだが。ソロ活動を始めたころからは、興味はなかったが時々ニュース番組に出ているのは見ていた。彼が整形して皮膚の色を白く見せてからはとくに関心はなくなったが、ハウステンボスに勤めていた93年12月だったか、アトラクション施設に入ってくるところを間じかに見たことがあった。アトラクション施設は宇宙帆船館だったと思う。

 午前中一時間余り昨日の分のブログを打ち込んでから、連れ合いに田中さんの山の油彩画展を観に行きなさいと言われていたので、まちかど市民ギャラリーへ自転車で行く。久しぶりに会ったのでお互いの最近の動静を交換する。彼は最近まで諫早山岳会のリーダー的存在だったが、単独行が気ままに動けていいと脱会したそうだ。今年も5月に北アルプスのある山系を従走してきたと言っていた。来年は三年振りにネパールでトレッキイングをしながら絵を描くそうだ。3週間で40~50万掛るが、現地でサーダーとシェルパ数人とキッチンボ―イを雇っての徒歩旅行で結構楽しいと。自分で何でも手配するとなると大変なので、今はカトマンズのエージェントにまかせているそうだ。1970年夏のアフガン遠征を思い出し行きたくなるが、先立つものが・・・。彼の年齢はなんと73歳、僕よりほんの2歳年下である。すごいバイタリティだ。最近は九重に数回スケッチにかよったそうだ。絵のほとんどは100号で、14点並んでいたが壮観だった。

 午後は多良のモモタフォートにディジタル・データの処理と借金を返しに行ってきた。ギャラリ―から戻って急いで昼飯を食べ、13時26分のJRに乗り諫早で乗り換える。14時半過ぎに多良駅で降り、モモタフォートの戸を開けると先客がいた。写真クラブのOさんで、毎年佐賀県展に応募してたいてい入選しているベテランだ。オーディオのことで百田氏にアドバイスを求めにきたのだそうだ。そこでオーディオの話になり、ハードオフのことが話題になった。間もなくもう一人会員のYさんが写真のデーターをより良く手直しして貰いに来て、しばらく二人でPCの前で処理をしてからプリントアウトしてもってきた。九重山麓の滝の写真だったが、奇麗に仕上がっていた。

 二人が帰ってから、僕のCFカードのデータをiMacに移す作業をして、RAWで撮影したデータは現像してもらった。4GBを二枚移してDVDにもコピーしたので、かなり時間が掛った。天水の新築の家の竣工写真を645判で撮ったのもディジタルデータにスキャンしたかったが、時間切れになったので頼んでおく。28コマあるから結構な時間が掛かるだろう。SMCペンタックスの45ミリ広角レンズは、ニコンやオリンパスの広角レンズのように樽型の歪みは出ていないようだった。

 18時頃小腹がすいたので、近くのスーパーへ軽食を買いに出たのだが、途中海岸の方へ回って知り合いに挨拶しようと歩いていたら、堤防の上に座って沖を眺めている男性がいたので近づいてみるとEさんの弟さんだった。「近頃は何をしてますか」と尋ねると「海では何も獲れません。アルバイトで諫早湾の干拓地の農作業に行っとるとですよ」と。昭和のころまではアゲマキが獲れていたし、あぶ網やエビ流し網などもよかったから、生活は楽だったが、諫早湾干拓事業に着工した平成3年頃から徐々に悪くなってきて、アゲマキは全滅、平成9年諫早湾が閉め切られてからは目に見えて海の状況が悪くなってきたと。このまま放置すれば有明海は死の海になるだろうと話した。しかしもう漁業は息子に譲ったから、これからは彼らが頑張らなくてはと。そのうち話を聞きに行くからよろしくと頼んでおく。

 以前は何日の潮のときはどこらあたりまで引くので、網を仕掛ける場所が分かったが、最近は潮の引き具合が規則的ではなくなってきた上に、獲物もほとんど掛らない状態だと。また、何月の何日の潮のときは、あそこに網を張れば必ずある種の魚やエビが掛かると見当が付けられたそうだ。昭和43年の夏、三日間だけ諫早湾の奥深く4馬力の船外機をつけた小舟でゆき、あぶ網(甲手待ち網)を仕掛けたら、なんとひと晩で120キロのウナギが掛かったそうだ。三日間の売り上げが70万円余りになり吃驚したと。しかし区域外操業だから見つかれば逮捕されるかもしれないのだから、大冒険だったと。その時は奥さんがお産で息子さんが大病で大学病院に入院していたので必死だったわけだが、それほど有明海特に諫早湾は豊だったのだ。

 今諫早湾の調整池の排水門を開放するための調査費と対策費が計上され、アセスメントをどうするかが問題になっているが、少なくとも海水を入れて調整池の腐った水をきれいにしない限り、有明海の環境も漁業も改善されないだろう。
by kango416 | 2009-06-27 23:38


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