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雲仙市瑞穂町の〝屯宮祭”へ

 10月16日(日)、去年から雲仙市瑞穂町の八幡宮の奇祭”屯宮祭”を撮りに来ないかとUクンに誘われていたのだが、去年は他の行事と重なって実現しなかった。今年こそはということで連れ合いと一緒に参加することに。7時の列車で諫早へ向かい、長崎本線に乗り換えて湯江駅で降りてUクンが迎えに来るのを待つ。8時半過ぎに車に乗り込み締め切り堤防道路を対岸の雲仙市へ向かう。天気が良くて雲仙も多良山系もよく見えた。中央の展望所で車を停めて展望台へ。堤防の内側にはカモがちらほらと渡ってきていた。
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 大衆駅を過ぎてから右へ入りしばらく走ると幟が数本立っている家が見えてきた。屯宮祭で神様役をする人の家だそうだ。伊福八幡宮の手前の家の門口には幟が数本立ててあり、坂を上って行くともう近所の人や親せきの人たちが集まって祭りの準備をしていた。庭先にはテントが張られ、テーブルにはご馳走が並べられていた。神様役の6人衆に選ばれた家では、出発する前に儀式をしてそのあとは宴会に。50名以上の人た陽が、座敷とテントにつくられた席について昼間から大宴会が始まった。Uクンがご祝儀を包んでくれていたので、僕らもテントの席に招じ入れられビールや酒と鉢盛りのご馳走をいただく。正午ごろになると若愛男性たちが旧宅に入り女装を始めた。神様を載せたリアーカーを曳く人たちだ。ここ宮嶋家では職場の同僚や同級生が曳き役に回っていた。

 屯宮祭の起源は400年昔に遡るようで、宇佐八幡宮から分神をここ伊福まで運んだ6人衆を讃える祭りで、併せて五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全などを祈念して行われてきたようだ。出発の挨拶があり、神様になった当主は抱えられてリヤカーに乗り込み、賑やかに出発して町内を巡り歩くのだ。何人かのお供のものは、酒を入れた竹筒を提げていて、出会った人たちに酒を振舞うわけだ。神様は地面に足を付けてはならないという約束事があって、祭りの間の三日間は乗り物に乗るか背負われるか抱きかけれなければ移動できないわけだ。それぞれ6台の神様を載せたリヤカーは、町内を曳き回されて1時間ほど経ったら神社の下に集まり、あとは一気に境内へ引き揚げられ、神様は神社の中へ担ぎ込まれて、神事が始まる。そのあと6人は中で飲み明かすことになるらしい。二日目も神事があり、三日目は子ども相撲などが奉納される。それが終わるまでは神様は我が家へは変えられないのだ。

 神様が神社の中へ入って神事が済んだので、僕たちはUクンの知り合いの宮本さん宅を訪ねることにする。2年前に古い民家を浜松建設に依頼して改装した家で、いい感じに改装されていたが、可なり経費が掛ったであろうと思われた。ご主人は転勤族のサラリーマンだが、奥さんの実家を改装して住むことになったのだと。奥さまはご主人の作業部屋(木工)を雑貨を扱う店舗にして金土日の三日間開けている。家の見学を兼ねて訪れる人が結構いるようだ。連れ合いも気に入った小鉢とペーパーウエイトになる石を買った。ご主人は木工をするための作業場と車庫を建てていて、バンドソウが作業場の真ん中に鎮座していた。テーブルや椅子も作っていると。座敷に招じ入れられ、美味しい珈琲とお菓子を戴く。部屋の中が整頓されていて気持ちがいい。我が家はこうはならないだろう。まだ小屋の改装の見積もりは来ていないから、いつから着工するのか気になる。来年の4月までには住めるようにしてもらいたいのだが・・・

 16時過ぎにまた堤防道路を通って湯江駅まで送ってもらい、夕暮れ迫る有明会を眺めながら鹿島の我が家へ。今日は久しぶりに楽しく撮影ができた。

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挨拶をする神様・6人衆の一人 

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出発前の祝宴

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和太鼓のアトラクション

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仮装した曳き手たち

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・・・

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神様は集落内を曳き回される

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孫と一緒の神様

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神様は背負われて社殿へ

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社殿に集まった六人衆、これから二泊三日のお籠りがはじまる

by kango416 | 2011-11-05 18:49


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